当院では、治りにくく再発しやすい歯周病を確実に治癒するために、治療前の検査に力を入れております。検査結果を元に現在の歯周病の進行段階を見極め、それに適した治療を選択します。歯周病菌は、歯ぐきが傷ついて出血が起きた際に血管に入り込んで全身を巡ります。健康な人の場合、少しくらい歯周病菌が血管に入り込んだとしても免疫が働くため問題は起きませんが、基礎疾患のある方や高齢者など免疫力が低下している方においては、命に関わる重大な問題を招く可能性があります。
一方、基本的な歯周病治療では、スケーリング(歯石取り)を行います。しかしスケーリングには出血がつきものであり、その際には1分間に数万の歯周病菌が血管内に入り込むといわれています。こういったことから当院では、歯周病治療においてまずスケーリングを行うことはよい選択だとはいえないと考えています。もちろん、よく言われる「ブラッシングで悪い血を出す」ことにも問題を感じています。そこで、当院では初めに必ず顕微鏡検査を実施し、まず歯周病菌に感染しているかどうかを調べます。
従来の歯周病治療は、肉眼による検査を元にしたスケーリング(歯石取り)などの外科的処置が中心でした。
しかし、お口の中にたくさんの歯周病悪玉菌がいる方がいきなりスケーリングを行えば、出血した傷口から大量の菌を血流中に送り込むことになり、菌血症を引き起こしてしまいます。歯周病菌は心臓病や高血圧、糖尿病を悪化させることがわかっている中で、これは大きな問題です。
そこで当院では、感染した悪い部分を取り除くという従来の治療法ではなく、原因となる細菌を除菌するという新しい歯周病治療を行っております。詳細な検査結果に基づき、1人1人のお口の状態に合った治療法を組み合わせて治癒に導きます。
※診療または自由診療での一連の歯周病治療を終えられた方が対象のメインテナンスになります。
改善されたお口の状態を継続していただくために最新の知識と技術を盛り込んだ治療システムです。
※こちらはすべて自由診療となります。