子どものお口の問題として挙げられるのは、「虫歯」と「歯並び」です。これらには、子どもの生活習慣が深く関わっています。
その問題点をご紹介します。
近年、歯並びが乱れるお子さんが大幅に増えています。その理由には食生活の変化が挙げられています。パンやパスタ、ハンバーグなどやわらかい食べ物が増え、「咬む」ことが減って顎が十分に発達せず、歯がきちんと並ばないのです。
また逆に、栄養状態がよくなったことで歯の大きさ自体が大きくなったともいわれています。こういったことで顎が小さく歯並びが乱れる子どもが増え、顔貌(顔つき)にも変化が生じているのです。「咬む」ことは、身体にもとても重要なこと。しかし最近ではしっかり咬めない・咬まない子どもが増えており、唐揚げを丸飲みして喉が傷ついてしまうようなこともあるそうです。
また感染症についても、食事の際に食べ物をよく咬んでいれば殺菌成分を持つ唾液が多く分泌され、また胃酸の効果などによって重症化しないのではと考えられています。
正常な呼吸法であれば、鼻から入った空気は繊毛や粘膜により異物やばい菌をろ過するシステムが働き、副鼻空を通過しながら加湿して暖められながら肺の中に入ります。しかし口呼吸をしている場合、異物やばい菌を含む冷たく乾燥した空気で口腔内を乾燥させてしまいます。濾過されずダイレクトに侵入した菌が感染しやすいため喉の炎症を起こし、更には気管や気管支を痛めます。静常時の呼吸が口呼吸になっていることで、体に様々な害が起こりうるのです!!